「出て行くからこそ!」


あけましておめでとうございます。
2012年もどうぞよろしくお願いします。

 2011年、わたしたちの教会は集会のあり方を大きく変えて、2月にはすべての集会を一旦休止して、祈って備える時を持ちました。そして、イースターからは3-10人くらいの小さなグループをいくつか作り、それを中心に動き出そうと決断をして準備をしていました。
 そこに3月11日の震災がやってきました。地球の反対側に住むわたしたちにとって、何もできない、というはがゆさや無力感に押しつぶされるような日々でしたが、その中で、10年前の9/11の後に学んだことがもう一度頭に浮かんできました。それは「何かが起こってから、『何かできることはありませんか?』と聞いても遅い、いつでも、何もない時から、コミュニティーの中に生きることが大切だ」ということです。10年間、私はいったい何をして来たのだろうかと、頭を殴られたような気がしました。あの時に学んだのに、あの時にそのように導かれたのに、10年たった今も、教会はコミュニティーの中に孤立していないだろうか?そのことを問われたのです。ですから、日本の被災地のことを覚え、何ができるかをいつも問い続け、行動すること共に、今、わたしたちが生かされているこの地でコミュニティーの中で生きていくことの大切さを思わされています。
 このことは、教会の中の態勢のことばかりを考えていた私の心を外に向けされる出来事でした。もちろん、わたしたちは何でもかんでもできるわけではありません。何かに集中することは大切でしょう。今、教会の動きが大きく変わろうとしているときに、外に目を向けていくのは難しかったことは確かでしょう。しかし、「教会の中の態勢が整ってから、初めて外に出て行ける」というものでもなく、わたしたちはいつもコミュニティーの中に生きることを求められているのだと思わされたのです。正確に言うと、「教会の態勢について、既に方向が決まっていたがゆえに、外に目を向けようと呼びかける勇気が与えられた」という思いでした。

 ですから、2012年は、わたしたちはもっともっと、このニュージャージーの地域のコミュニティーに、NJ/NY/CTの日本語のコミュニティーに出て行って、また、中核的な役割を担っていくことを目指します。「受けるよりは、与える方がさいわいである」(使徒行伝20:35)とのイエスの言葉を経験させていただきたいと思います。
 そのためには、やはり、いつでもわたしたちが神様によって満たされていることが大切です。出て行こうと思えば思うほど、何かをしようと思えば思うほど、中身が問われます。ですから、今年はこの聖書の言葉を心に留めながら、歩んでいきたいと思います。

「油断することなく、あなたの心を守れ、命の泉は、これから流れ出るからである。」箴言4章23節
  わたしたちの内側が神様によって満たされるから、初めて、わたしたちは出て行くことができる。コミュニティーに生きることができる。一人でも多くの方々と、共に歩む者とならせていただきたいと思います。

(錦織 学)

月報2012年1月号より


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