『生きるエネルギー』



ハワイの中野雄一郎牧師が3年ぶりに来られました。わたしたちの教会では6回メッセージ。ハードスケジュールでしたが、いつものように聖書から元気の出るメッセージを語ってくださいました。わたしたちの教会のホームページ(http://www.jccofnj.org)でそのうちの3回のメッセージを聞くことができます。当日おいでになることのできなかった皆さん、是非、お聞きになってください。お勧めです。
その中野先生と1週間共に過ごさせていただく中で、貪欲に勉強される先生の姿にものすごい刺激を受けました。本当にたくさん本を読み、たくさんの方々と話をする。時には、息子のような年代の私に意見を求める。それを実に生き生きと、楽しそうにしておられる。そんな先生、時間のある時に「行きたい」と言われたのがマンハッタンの「Book Off」。そこで、「この本もいいよ」「この人が書いたものは僕は全部読んでるよ」「あ、これも1ドルだ!」と、次々といろいろな本を紹介してくださいました。自分はまだまだ若造なのに、わかったつもりになってはいけないなあ、と思いました。私も、先生につられて、いつになくたくさんの本を手にしていました。
そこで買った中の、かつて「ゴダイゴ」のベースをしていたスティーヴ・フォックス氏の「Who am I?」という本から、ひとつ、納得させられた文章を。かつて新興宗教でひどい目にあったことがあったスティーヴが牧師に「僕は宗教が大嫌いだ!」とくってかかった時に「私も宗教なんぞは嫌いだ、わたしも宗教はやっていないよ、聖書が語るのは神の愛の世界なんだ」とその牧師が語った言葉です。
「ルールばっかりのいわゆる宗教と、愛の世界というのには大きな違いがある。たとえばある夫婦がいて、すごく厳格な旦那が、何から何まで妻に命令する。全部、やるべきことをメモにして書いて置いていくんだ、毎日。妻はそのとおりにして夫を待つ。少しでも、その決まりに逆らったり、できなかったりすると、さんざんな目に遭わされる。人生辛いな、と思いながら、その旦那のメモを毎日一所懸命守った。
ところが、その夫がなぜか死んでしまった。しばらくして、今度はとても素晴らしく愛に溢れた人柄のいい人と再婚した。生きることがとても楽しくなって、自分からいろいろと考えて、掃除や洗濯も楽しい気持ちできちんとやって、幸福な毎日を過ごした。
ある日、掃除をしていたら、昔のメモが出てきた。何かの拍子に、洋服のポケットにでも入れ忘れていたのが、こぼれたのかもしれない。それを見ると、今、楽しい気持ちでやっているのと、まるで変わらない内容だった。動機が、ルール違反したらひどい目に遭うという恐れなのと、愛なのとでは、こんなにも違いがあるんだ。」
ああ、本当にそうだなあ、と思います。神に愛されている、それが私の生きる力の源だなあ、と。もっともっと神の愛を知り、生き生きと生かして頂きたい、そのように思いました。

「主はわたしたちのためにいのちを捨ててくださった。それによって、わたしたちは愛ということを知った。」(ヨハネの第1の手紙3章16節)

(かきごおり:錦織 学)

月報2004年10月号より


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