「神の大興奮」



1ヶ月ほど前に起こった大事件から、感じた事を一つ。
5月26日のメモリアルデーの休日、譲って頂いたチケットで、NYヤンキースの試合を見に行きました。1塁側ダッグアウトのすぐ後ろ、今まで座ったことのないようないい席で、私と息子は2年ぶり2回目、家内と娘たちは初めてのヤンキース戦。とにかく喜び勇んでヤンキー・スタジアムに出かけました。
ところが、行ってみると、雨で試合開始まで2時間待たされ、試合が始まってみると、300勝のかかった大投手もピリッとせず、ヤンキース打線は相手投手のふらふらっと投げるナックルボールに手こずって湿りがち、そして我らが松井選手もヒットが出ず、という今ひとつの展開。また8回くらいからは再び雨も降り出す始末。周りに座っていたお客さんも続々と帰っていく中で、「でも、とにかく久しぶりに来れてよかったねえ」と最後9回の松井選手の打席だけに注目していました。
その期待の星も、ああ残念!三振に倒れた、と思ったその瞬間、思いっきり振った松井選手の手が滑って、バットがすっ飛びました。そのバット、ダッグアウトの屋根と客席に2回ほどはねて、何と息子と私の手の中にストンと入ったのです。NY/NJ地区では27日朝の日本語のニュースでもやっていましたので、気付かれた方もおられるかもしれません。教会の牧師さんが、バットを手にニコニコしているのを見て「しょうがないなあ」と思った方もおられるでしょう。でも、正直に告白すると、ほんとうに大興奮でした。
そのバット、セキュリティーの人がやってきたので、お返ししたのですが、試合が終わった後、渡してくださいました。今も、我が家に大切に保管しております。宝物です。(本当は中に通してくれて、家族で一緒に写真を撮って、握手をして・・・って期待をしたのですが、やっぱりそれは欲張りすぎだったみたいです)

イエスはある時、こんな話をされました。
「あなたがたのうちに、百匹の羊を持っている者がいたとする。その一匹がいなくなったら、九十九匹を野原に残しておいて、いなくなった一匹を見つけるまでは捜し歩かないであろうか。そして見つけたら、喜んでそれを自分の肩に乗せ、家に帰ってきて友人や隣り人を呼び集め、『わたしと一緒に喜んでください。いなくなった羊を見つけましたから』と言うであろう。」(ルカによる福音書15章4−7節)

松井選手のバット、三振のバットにもかかわらず、私達は大興奮でした。1ヶ月経ってもその興奮がまだ残っています。興奮しながら思いました。でも、神様にとって私達が神の元に帰っていくのは、こんな興奮なんだろうなあと。いや、もっとすごいんだろうなあ、本当に喜んで下さるんだなあと。大パーティーを開いてバカのように喜んで下さるんだろうなあと。そして私達を宝物にして、いつもいつも心にかけてくれるんだろうなあと。そんなに喜んでくれて、そんなに大切にしてくれて、ありがたいなあ・・・と。

6月24日から7月17日までの予定で日本を訪問します。神様に受け入れられ愛されていることを感謝しつつ、それを証しできるような日々となるようにお祈り下さい。

(かきごおり:錦織 学)

月報2003年7月号より