鎖国が解けて、日本にもう一度キリスト教が伝わってきてから、百数十年。世界中の国々が日本のために祈り、日本に宣教師を送ってこられました。最近では特にお隣の国、韓国のクリスチャン達が、日本のために祈り、宣教師を送り、経済的なサポートを下さるようになっています。そのような祈りのサポートや経済的な援助、送られてくる宣教師の方々の働きはほんとうにありがたいものですし、感謝して受け取るべきものでしょう。でも、与えられたものを感謝することと、「援助を当たり前のように思う」ということは全く別のことです。
19年前、私たちの教会が立ち上げられた時のメンバーは皆さん、今はそれぞれのところに移って行かれましたが、お話を伺ってみると、信仰をもって、何度もどうなるか、というところを神様に助けられて歩んでこられたそうです。その時に、不思議なように今の礼拝場所が与えられて、実質的には「ザイオン教会の援助」によって、今までここで礼拝が守られてきました。確かに教会の立ち上げの時の不安定なときに援助を受けて進んでいくことは正しいことでしょう。しかし、通常どこかの大きな教団に属しているときには、いつまでも援助を受けるのではなくて、自立していくことができるように、「援助削減」「援助打ち切り」という方法で励まされていきます。しかし、私たちは教団に属していない「単立」の教会です。ですから、自分たちで決断をして、「援助」からの自立を目指していかなければならないのです。
今年、私たちがこのザイオン教会から、次の場所に出て行く、という決断をした背後にはそのような願いがあります。長い間この建物を使わせて頂いている中で、いつの間にか、私たちのうちにこの建物が自分たちのものであるかのような錯覚が生まれたり、いつまででも使わせてもらえたらいい、そうすれば教会会計が楽だ、という「依存心」が生まれてきてしまったように思います。今、そこから立ち上がって、ほんとうに信頼すべき方、私たちすべての必要を供給して下さる神様を信頼して歩み始める時がやってきたのだと思います。そう、ほんとうの自立とは「神様を本気で信頼すること」なのです。
今まで19年間の間、このザイオン教会のサポートによって、多くの日本語を使う方々がこのNJで神様に出会ってきました。今、私たちは自らの手で、その働きを担っていく時なのです。今の私たちの投資がこれからNJに来られる方々にも光となるのです。
「あなたがたの手で食物をやりなさい。」(マルコによる福音書6:27)
5000人の人たちを前にイエスが弟子たちにそう言われたときに、弟子たちは戸惑いました。でも、そこで一人の子供が、5つのパンと2匹の魚をイエスの元に持ってきたときに、イエスがそれを用いて、人々を満腹にしました。この奇跡をこの21世紀のNJでも見せて頂こうではありませんか?
(錦織 学)
月報2007年3月号より
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