|
一番上の孫は、2才になったばかりの妹ホサナをとても愛し、時々父親並のケアーをしています。また8才の次男は、彼女がベビーであるにも拘わらず、何度も遊び相手になってやっています。それでホサナは「ボクモ、ボクモ」と言って兄たちを追いかけまわしています。
みんなで近くのプールに行った時のことでした。
兄や母やオバーチャンがプールの中で嬉々として水しぶきを上げているのをプールの縁に座り、横目で見ながらじっと考え込んでいたホサナは、母がだっこして水の中にいれようとすると「ノー、ダメー」と強い意思表示の連発で拒んでしまうのです。ところが、下の兄が象サンの漏斗(ジョウゴ)で彼女の体に水をかけ始めるとそれは拒まないのです。わたしがそっと抱いて水の中に入るとまんざらでもない顔、上唇をとんがらせ「オーケー、オーケー、ノープロブレム」と言っているようでした。母親が浮袋つきの水着をつけた彼女を上手にあやし出すとプールで遊ぶ楽しさの虜になったようにはしゃぎ始めました。兄たちがプールの縁から勢いよく飛び込むのを見ていたホサナは、自分も同じようにやると母にせがみ始めました。さすがに始めは縁に腰をかけ、水の中で手を差し伸べ、受け止める仕草をする母めがけて、倒れ込むように水の中に落ちていましたが、その内兄と同じように縁に立ち上がり、何と膝を2度3度屈伸して勢いよく飛び込み始めました。母親を100パーセント信頼する純真無垢な幼子の姿を見て「イエス様、助けてー、わたしは溺れて死んでしまいます、早くー」と言ったペテロ先輩を思い出しました。
次の日、近くの子供遊園地に行きました。
怖さ知らず、天衣無縫のホサナはあれも、これもと乗りまくってエンジョイ、エンジョイでした。
わたしも、せっかくだからと8才の孫と僅か8メートル落差のドラゴンコースターに乗ってみることにしました。落差のスリルは計算済み、どうせ子供の遊びだからと思っていましたが、ドラゴンコースターが急に左小回り旋回を始めだすと様子は一変、計算に入れていなかった恐怖が襲って来ました。
意外に速いスピードと遠心力で、安全ベルトを締めているのに車外へ放り出されそうな不安と、コースター自
身が脱線しそうなガタガタ音に震え上がってしまいました。
何という不信仰、不信頼「わたしは弱い、わたしは卑怯者」の是認を迫られた一瞬でした。
自宅のリビングルームの壁に掛けてある賀川豊彦先生自筆のスケッチと聖句「幼子を我に来らせよ。天国に入る者、かくの如し」を改めて見上げた時、イエス様の前に大きくなり過ぎている自分の醜い姿を示され、悔い改めに導かれました。「幼子の魂」それはイエス様のプレゼント、大切に、大切にしなくてはと思わされました。
月報2003年10月号より
バックナンバー
|